さて、結局、僕が喀血した理由はそういうことで、心不全ではなかった。
が、順調だった仕事が中断され入院。
しかも血が止まるまでは床上安静である。
さらに悪いことに、チアノーゼのある先天性心疾患では、成人してから、様々な合併症が出てくるとも言われた。
絶望感が津波のように次々と押し寄せてきた。
入院中、僕は泣いた。
せっかく就職したのに、2年でこんな目に遭ってしまうなんて。
しかもこれから、色々な合併症が起きてくるかも知れないだって?
まだ25才なのに、人生お先真っ暗となった絶望感に打ちひしがれて、大人の男が目に涙をたたえて泣いてしまった…。