先天性心疾患を持って生きる

先天性心疾患で生まれたベルーガの個人的人生記録

2022-01-01から1年間の記事一覧

今どきの小学生②

さらに驚いたのは、「お兄さん、セックスしたことある? 僕したいなぁ。○○さん(かわいいと言った看護婦さん)、してくれないかな?」なんて話まで! オイオイ、オニイサンハ、セックスドコロカ、カノジョサエイマセンヨ。という気持ちであった。 当時、未経…

今どきの小学生

2人とも、まだ小学生だったのに(世代が違うのだろうか)、臆面も無く「お兄さん、彼女いる?」と聞かれたこともあった。 当時、彼女いない歴=年齢だった僕が、彼女いないと答えると、「お兄さん、いい人なのにもったいないね」などと励まされたりもした。…

子ども達2

子ども達の中でよく遊んだのは、間質性肺炎の子と腎臓病の子だ。 間質性肺炎の子は同室で、車に詳しく、病室から地上の車を見ては、「あれは○○社の××という車だよ」と教えてくれた。 腎臓病の子は、部屋こそ別だったが、よく僕たちの部屋に遊びに来てくれた…

子ども達

そんな入院中、僕の救いとなったのは、同室の子ども達だった。 僕の病名は先天性心疾患だったので、25才になっても小児病棟への入院だった。そして小児病棟だったので、入院中、同室になったのは子ども達であった。その子達も、心臓病ではなかったものの、一…

泣いた

さて、結局、僕が喀血した理由はそういうことで、心不全ではなかった。 が、順調だった仕事が中断され入院。 しかも血が止まるまでは床上安静である。 さらに悪いことに、チアノーゼのある先天性心疾患では、成人してから、様々な合併症が出てくるとも言われ…

喀血

実は、僕のような先天性心疾患患者では、血を吐くことは珍しいことではないらしい。 先天性心疾患の中でも、僕にはチアノーゼがあった。動脈を流れる血液に酸素が充分含まれず、紫色の血になってしまったものをチアノーゼという。 チアノーゼがあると、全身…

病院へ

翌朝、会社を休んで、かかりつけの大病院に行った。 すぐに入院となった。 肺の血管が切れたのだという。 床上安静を言い渡された。 つまり、ベッドの上から起きられないということだ。 そこから、およそ2週間に及ぶ安静生活が始まった。

ついに病気が悪化した?

話は25才の春にさかのぼる。 大学を卒業して、働くようになっていた。 毎日忙しいながらも、充実した日々を送っていた。 しかし、そんなある日、僕は血を吐き始めた。 2~3日し、横になって寝ているのが苦しくなった。 何か新たな病原菌に感染したのだろう…

新しい話~~自叙伝的なもの~~

去年、僕が小学3年生の時に体験した、心臓病の手術入院の時のことを書いた。 今年は、40歳になって、自分の人生を振り返りつつ、何が自分の人生に影響を与えたか、どのようにして現在の自分があるかについて書いてみようと思う。 長くなると思うし、完了さ…

はじまり2

僕は、運の良い人生を送ってきた。 20才まで生きられないと言われた先天性心疾患で生まれたにもかかわらず、不惑と呼ばれる歳になった。しかし、不惑と言われても惑うことばかりで、精神的にはまだ20才に達していないんじゃないかと思うこともある。 そんな…