先天性心疾患を持って生きる

先天性心疾患で生まれたベルーガの個人的人生記録

喀血

実は、僕のような先天性心疾患患者では、血を吐くことは珍しいことではないらしい。

先天性心疾患の中でも、僕にはチアノーゼがあった。動脈を流れる血液に酸素が充分含まれず、紫色の血になってしまったものをチアノーゼという。

チアノーゼがあると、全身に酸素が充分供給されない事態に陥る。すると、体では少しでも酸素を増やそうと、色々なことが起こる。

例えば肺では、血液に少しでも多くの酸素を取り込もうとして、普通はないような細かい血管が張り巡らされる。側副血行路という。

しかし、間に合わせのように作られた側副血行路は、脆く出血しやすい。

今回、血を吐いたのはこの側副血行路が切れたためらしい。

ちなみに、肺から血を吐くことを喀血というそうだ。

吐血は、消化器側からの出血を指す言葉だ。