先天性心疾患を持って生きる

先天性心疾患で生まれたベルーガの個人的人生記録

僕の心臓

さてここで、僕の心臓について少し書いておこう。

18歳になった時に取得した身体障害者手帳によると「肺動脈狭窄を伴う右室型単心室」である。

しかし、病名で言えば、「(右室型)単心室」「両大血管右室起始」「肺動脈狭窄」である。

名称がややこしいので、ごく簡単に書こう。

 

主たる病気は「単心室」である。

通常心臓は4つの部屋に分かれているというのは、小学校の理科で学ぶものだ。

血液は、

 

肺から左心房→左心室→全身へと流れていく、酸素を多く含んだもの。

それと、

全身から戻ってきて右心房→右心室→肺へと流れる、酸素の少ないもの。

 

に分かれており、途中で混ざることはない。

しかし、単心室というのは、左心室と右心室の間の壁がない。

(実際には、痕跡的なものがあったりするが、簡単のため、「ない」と言ってしまおう)

なので、肺から戻り、全身に送られる酸素の多い血液に、全身から戻ってきた酸素の少ない血液の一部が混ざって、また送り出されてしまう。

 

そのため、全身をめぐる血液中の酸素濃度が低くなり、「チアノーゼ」という症状をきたす。