先天性心疾患を持って生きる

先天性心疾患で生まれたベルーガの個人的人生記録

別の世界

当日の僕の心理を振り返っても、とても「今日手術だからがんばってくるね」などと話す気にはなれなかった。

気になれないというより、大げさに言えば、っ前日、部屋が移動になった時から、僕からは、僕自身と、親と、医療関係者以外の世界がすっかり抜け落ちて、思い出すこともなかった。

一時的に別の世界に踏み込んだ感覚だったのだろう…。